香港上海銀行(HSBC)は先般発表したレポートの中で、2024年1~6月期の成長実績が予想を上回ったことから、ベトナムの同年における国内総生産(GDP)成長率予想を+6.0%から+6.5%へと上方修正した。これにより、ベトナムのGDP成長率は東南アジアで最高となる見込み。
4~6月のGDP成長率は前年同期比+6.9%で、予想値+6.0%を大きく上回った。同期の輸出額伸び率も同+15.0%の高水準に達した。1~6月期の外国人訪問者数は前年同期比+58.4%増の880万人超となり、2022年通年の2倍超となった。同期の海外直接投資(FDI)認可額と実行額も、ともに堅調に増えた。
1~6月期の全国消費者物価指数(CPI)は前年同期比+4.08%だったが、7~12月には約+3.0%へ低下し、通年では+3.6%となる見通し。
また、HSBCはベトナム国家銀行(中央銀行)が年内に基準貸付利率(リファイナンスレート)金利を年4.5%で維持すると予想している。このほか、2025年のベトナムのGDP成長率予想を+6.5%で据え置いた。