米国株下落に加え、国内で新型コロナウイルスの大規模な集団感染が確認されたとの報道から、ホーチミン証券取引所(HSX)の株価指数VNインデックスは28日、取引開始後から投げ売りされ値を下げ、▲73.23ポイント(▲6.67%)安の1023.94で引けた。
ホーチミン証取の値幅制限は基準値±7%だが、VNインデックスの28日の下落率は▲6.67%となり過去最大の下落を記録した。
ビングループ[VIC](Vingroup)、ビンホームズ[VHM](Vinhomes)、ビナミルク[VNM](Vinamilk)、ベトナム投資開発銀行[BID](BIDV)、ヴィエティンバンク[CTG](Vietinbank)、ベトコムバンク[VCB](Vietcombank)、ペトロベトナムガス[GAS](PV Gas)などの主力株が揃ってストップ安し、インデックスの重しになった。
株価暴落により、ホーチミン証取の時価総額は▲272兆VND(約1兆2300億円)減少した。この減少額はハノイ証券取引所(HNX)の時価総額をも上回った。
このところの続落により、VNインデックスは年初に比べ▲7.24%下落し、年初からの上昇分を打ち消した。ブルームバーグ(Bloomberg)によると、今回の暴落を受けてVNインデックスの株価収益率(PER)は2018年1~3月の約22倍、2週間前の約20倍を大きく下回る16.6倍に低下している。
なお、HNXインデックスは▲17.74ポイント(▲8.04%)安の203.05で引けた。