格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)のグエン・ティ・フオン・タオ会長は、9日から11日までの日程で米国を訪問し、ドナルド・トランプ次期大統領がフロリダ州に所有する邸宅兼プライベートクラブ「マール・ア・ラーゴ」で大手企業の経営陣らと交流した。
タオ会長が、トランプ氏や米国の航空宇宙メーカーであるスペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(スペースX=SpaceX)の最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏と共に写った写真が拡散され、注目を集めている。
VJCによると、同社はボーイング(Boeing)、CFM、ゼネラル・エレクトリック(GE)、プラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney)、ハネウェル(Honeywell)などとの間で総額約500億USD(約7兆9000億円)の契約を結んでいる。
さらに、総額140億USD(約2兆2000億円)の複数の事業についても交渉中で、実現すれば、米国内で50万件の雇用を創出する見通しだ。
VJCはまた、マイクロソフト(Microsoft)やアップル(Apple)、グーグル(Google)、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)などの米国のIT大手とも協力している。VJCはスペースXとの間でも、機内インターネットサービスの提供について交渉中だ。
なお、タオ会長は、トランプ氏が2017年に南中部沿岸地方ダナン市で開かれた第25回アジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議に出席した際に、自身がダナン市に所有する「フラマ・リゾート・ダナン(Furama Resort Danang)」でトランプ氏をはじめとする世界各国の首脳らを迎え入れた。