地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下ビンファスト(VinFast)製の電気自動車(EV)・電動バイクのレンタカー・タクシー会社であるグリーン・スマート・モビリティ(GSM)は1日、ビンファスト製電動バイクの所有者向けのシェアリングビジネスプラットフォーム「サインSMバイク(Xanh SM Bike)」を導入した。
「サインSMバイク」は、シンガポール系グラブ(Grab)が展開するバイクタクシー「グラブバイク(GrabBike)」と同様のビジネスモデルを適用する。手数料率は国内で営業中のバイクタクシー配車会社の中で最も低い20%に設定している。
ビンファスト製電動バイクの所有者は10月1日より、◇ハノイ市、◇南中部沿岸地方ダナン市、◇ホーチミン市、◇東南部地方ビンズオン省、◇同ドンナイ省の5省・市で、GSMのバイクタクシー事業のビジネスパートナーとして登録できる。
GSMと提携する運転手は、業務やサービス基準などについて同社から研修を受けるほか、ノルマ(1か月の輸送回数180回以上、または売上高600万VND=約3万5000円以上)を達成した場合、バッテリーを優遇価格でレンタルできる。
GSMはEVタクシーやレンタカーサービスだけでなく、EVや電動バイクの配車サービスも展開し、ベトナムでのEV普及戦略に取り組んでいる。2023年末時点のGSMの従業員数は3万人となっている。
デシジョンラボ(Decision Lab)が発表した2024年1~3月期における配車プラットフォームの市場浸透率に関するレポート「ザ・コネクテッド・コンシューマー(The Connected Consumer)」によると、GSMの配車アプリ「サインSM(Xanh SM)」は市場浸透率32%となり、シンガポール系グラブの64%に次ぐ2位に立った。