2025年上半期の外国為替市場ではドン安圧力が高まると予想されている。この背景には、トランプ次期政権の関税政策やヨーロッパ経済の減速などによる為替レートの影響がある。 ベトコムバンク[VCB]傘下のベトコムバンクファンド運用会社(VCBF)のグエン・ホアン・リン研究部長は、通貨ドンの対米ドル為替レートが過度に変動した場合、ベトナム国家銀行(中央銀行)は主要政策金利を引き上げる可能性があるとの見方を示した。 しかし、下半期には通貨ドンの対米ドル為替レートが安定する見込み。チャイナプラスワン戦略の恩恵によるベトナムへの投資や輸出の増加、米国の利下げ、地政学的対立の緩和が外国為替市場に積極的な影響を与えると予想されている。<2011~2024年の通貨ドンの対米ドル為替レートの推移> 中央銀行はドン安圧力の高まりを背景に、2024年12月に約27億USD(約4300億円)規模のドル売り介入を実施した。同年通年の米ドル売却額は...
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