東南部地方ビンズオン省人民委員会傘下の工業団地開発大手ベカメックスIDC[BCM](Becamex IDC)とシンガポールのセムコープ(SembCorp)は、工業団地4か所の新規開発に関する覚書(MOU)を締結した。
締結式には、ファム・ミン・チン首相とベトナムを公式訪問したシンガポールのローレンス・ウォン首相が立ち会った。ウォン首相は25日と26日の日程でベトナムに滞在していた。
新たに開発される工業団地4か所は、◇北部紅河デルタ地方ハイフォン市、◇同フンイエン省、◇同ハイズオン省、◇ビンズオン省に建設を予定しており、ハイテク製造業などの企業を誘致する計画。
両社は1996年に合弁会社「ベトナム・シンガポール工業団地(VSIP)」を設立した。VSIPはこれまでにベトナム国内で工業団地20か所(総面積1万2000ha)を開発・運営し、30か国・地域の1000以上の企業にインフラ施設を提供している。
VSIP入居企業による対ベトナム投資額は合計234億USD(約3兆5000億円)に達しており、労働者32万人余りの雇用を創出している。