ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は23日、ベトコムバンク[VCB](Vietcombank)との間で、ナローボディ機50機の購入に関する資金調達の覚書(MOU)を締結した。
覚書によると、VCBは2026年から2032年にかけて、HVNに対し、前払金と長期融資を支援する予定だ。
これは、HVNの「2025年から2035年までの機材整備計画及び2040年までのビジョン」の一環で、運航能力の強化、路線網の拡大、持続可能な成長の実現を目的としている。
投資総額は約36億9000万USD(約5300億円)で、予備エンジン10基を含むボーイングB737MAX型機またはエアバスA320neo型機のナローボディ機50機を購入する。
資金効率を最適化するため、2028年から2030年にかけて導入予定の最初の25機については売却・リースバック方式を採用し、2030年から2031年に導入予定の残り25機については自己資本と融資を組み合わせ、機体購入額の50%を借り入れで賄う方針だ。
HVNは、機体供給が逼迫する中、2025年前半までに投資手続きとサプライヤー選定、契約締結を完了することを目指す。
同社は現在、約100路線を運航しており、2035年までに機材規模を169機に拡大する計画だ。