国内の老舗アイスクリームメーカーであるトゥイタ[TTJ](Thuy Ta)は5月30日の定時株主総会で、2019年業績目標を承認した。それによると、同年の売上高は前年比+7%増の1090億VND(約5.1億円)、税引後利益は前年の3倍にあたる70億VND(約3300万円)を目指す。
同社は、英蘭系ユニリーバのウォールズや地場のキドグループ[KDC](Kido Group)、ビナミルク[VNM](Vinamilk)などとの間で激しい競争を強いられているため、業績が伸び悩んでいる。総会では、2019年業績の目標達成に向けて、資本金を昨年末時点の10倍にあたる3000億VND(約14億円)に引き上げることを決定した。
1945年に設立されたトゥイタは、60年以上の経営を経た現在も、資本金がわずか数百億VND(100億VND=約4700万円)に留まっている。2018年末時点の資本金は300億VND(約1.4億円)、総資産は530億VND(約2.5億円)で、前年末に比べ▲130億VND(約6100万円)減少した。
総会ではこの他、2018年~2022年任期の5人の取締役を解任し、他の3人を2019年~2024年任期の取締役に任命した。新たに取締役に就任した3人は、ハノイ市を中心にスーパーマーケットなどを展開するハノイ貿易総公社(ハプロ、Hapro)、スーパーマーケット「インティメックス(Intimex)」を経営するインティメックス・ベトナム(Intimex Vietnam)でも取締役を務めている。