英スタンダードチャータード銀行(Standard Chartered Bank)はこのほど発表したベトナムのマクロ経済に関する最新レポートの中で、2024年におけるベトナムの国内総生産(GDP)成長率予想を前回レポートの+6.0%から+6.8%に上方修正した。
引き上げの理由は、2024年7~9月のベトナムのGDP成長率が予想を上回ったことによるもの。貿易、小売、不動産、観光、建設、製造分野の回復や、海外直接投資(FDI)の増加が経済成長の原動力となっている。
一方、2025年のGDP成長率予想については+6.7%で据え置いた。このうち、上半期のGDP成長率が+7.5%、下半期は+6.1%となる見通し。
同行は2024~2025年におけるベトナムのインフレ上昇率をそれぞれ+3.7%、+3.8%と予想している。通貨ドンの対米ドル為替レートは2024年末に1USD=2万4500VND、2025年半ばには1USD=2万4300VNDになると見込んでいる。
同行はこの他、ベトナム国家銀行(中央銀行)が今年末まで主要政策金利を維持し、2025年に+0.5%pt引き上げると予測している。