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ベトナムの電動バイク市場、急成長続く 国内ブランドが7割 完全無料ニュース

[2025/03/07 16:51 JST更新]


(C) thesaigontimes 写真の拡大

 ベトナムの電動バイク市場は急速に成長しており、国内ブランドが市場の約70%を占めている。国内企業が低価格モデルから高級モデルまで幅広く展開し、充電スタンド市場も掌握している。

 市場シェアトップは地場コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(VinFast)で、43.0%を占める。以下、◇地場ペガ(Pega):15.0%、◇中国系ディバオ(Dibao):11.8%、◇中国系ヤディア(Yadea):8.6%、◇地場アンビコ(Anbico):8.3%と続く。

 ベトナムの電動バイク市場は20年以上にわたり様々な変遷を経てきた。中国製の電動自転車が普及した後、国内メーカーが台頭し、多くの国内メーカーが市場での地位を確立した。1999年創業のデテック(DETECH)は外国製電動バイクの輸入から事業を開始し、現在は北部紅河デルタ地方フンイエン省に工場を構え、年産能力は20万台に達する。2009年創業のDKバイク(DK Bike)は年産能力45万台、2012年創業のペガと2015年創業のアンビコはそれぞれ年間48万台の生産が可能だ。

 2017年に市場に参入したビンファストは、北部紅河デルタ地方ハイフォン市に工場を構え、年産能力は25万台となっている。今後、年産能力を50万台へと倍増させる計画を進めている。

 スタートアップ企業も革新的な製品で注目を集めている。ダットバイク・ベトナム(Dat Bike Vietnam)は個性的な「ウェーバー200(Weaver 200)」、セレックス・モーターズ(SELEX Motors)は冷凍製品配送用の「キャメル(Camel)」、ヌエンモト(Nuen Moto)は高性能高級モデル「N1-S」を展開している。

 一方、海外ブランドの進出も加速している。ヤディアやディバオは低価格市場で競争を繰り広げ、ヤマハ、ホンダ、BMWなどは高級市場をターゲットとしている。

 ベトナムは2050年のカーボンニュートラル達成を目標としているが、2023年末時点で全国に約7500万台のバイクがある中、電動バイクは約230万台にとどまった。

 なお、インドの調査会社モルドールインテリジェンス(Mordor Intelligence)によると、2024年におけるベトナムのEV・電動バイク市場規模は24億8000万USD(約3700億円)と推定される。2029年には56億7000万USD(約8500億円)に拡大し、年平均成長率は+18.0%と予測されている。


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https://dchart.vndirect.com.vn/?symbol=VIC
チャート提供元:VNダイレクト証券(VNDirect Securities Corporation, VNDS)

  
  
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