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証券市場への資本が急増(2) 完全無料ニュース

[2007/12/25 19:27 JST更新]

2) 2008年:需要を引き起こす

 また、2007年には証券市場へ投入された資本も急増したが、供給も大きく増加した。特に企業がこの調達チャンネルを濫用する傾向が見られるようになった。

 2008年にも供給が大きく増加すると予想されている。特に国営大手銀行や大手企業が株式会社化を行う。そのためバランスを取るためには、需要を引き起こす必要がある、と考えられている。

 国家証券委員会のブーバン委員長によると、現在市場は不安定な均衡状態に入っており、ちょっとしたことが需給関係を崩れさせる要因となるという。したがって2008年度の市場発展方向としては供給を増加させながらも、需要を引き起こす対策が必要になってくる、という。

 まず、税法改正に関して言うと、元来、個人所得税法は2008年より適用するという予定だったものを、2009年に延期させている。これは証券市場へのサポートとして、需要を引き起こす1つのやり方だと言えるだろう。

 2つ目に、国家証券委員会が政府へ2008年の需要喚起方法を提案する。具体的にはまだ何も発表されていないが、まずは海外間接投資を吸収するために有効な条件を与え、海外投資家のベトナム証券市場への投資を奨励することになる、という。

 経済日報の記者との対話で、ブーバン委員長は現在外国人投資家保有枠拡大に関する正式な話は出ていないことは肯定したが、こうした趨勢が、多くの投資家が騒ぎ立てている「2008年中の外国人投資家保有枠拡大」についての期待へと繋がっている。

 しかし、一方では、12月21日の午後に国家証券委員会は国家中央銀行と重要な会議を行っている。この会議では、商業株式銀行の新株発行の管理に協力する内容の他、外国人投資家の保有枠についても言及があった、と見る向きが多い。

 2008年度の市場の発展の方向性として、国家証券委員会は、「海外投資家を対象として上場株や未上場株に対する保有率を確定し、また海外投資家の出資についての規定を統一的に作成する」という目標を立てている。

(終)

*関連ニュース:証券市場への資本が急増(1)


  
  
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