第3ビナコネックス株式会社(Cong ty co phan xay dung so 3-Vinaconex 3)[銘柄コード:VC3]の800万株は12月13日にハノイ証券取引所に上場されたが、ビナコネックス系列(ベトナム建設輸出入総公社-ビナコネックス-Vinaconex)の代表的な銘柄の1つであり、投資家にとっては建設・不動産分野における選択肢がもう1つ増えた。
VC3は民間施設及び工業施設の建設、住宅の建設販売、オフィスの賃貸、不動産販売、建設資材の販売などの分野で活動している。ハノイ証券株式会社(HSSC)がコンサルタント役を務めたVC3のロードショーでは、売上高に占める不動産販売投資の分野の驚異的な成長が、投資家に非常に注目された。
VC3の2004年度売上高に占める不動産の販売投資の比率は0%だったのに対し、、2005年度には7.6%、2006年度には33.1%となり、今後は70~80%に達すると予想されている。最も魅力的であるといわれるベトナム不動産分野に活動の中心をシフトして来ているのである。
ハノイ市トゥリエム区では、チュンバン新都市区(Khu do thi moi Trung Van)の建設プロジェクト(投資総額:4,436億ドン、約31億210万円)を展開しており、そのプロジェクトの売上高は6,618億ドン(約46億2,800万円)、税引前利益は2,832億ドン(約19億8,040万円)に達すると予想されている。またハノイ市ミンカイ通りにあるオフィスと住宅、学校を含む複合施設の建設プロジェクトの売上高は6,486億ドン(約45億5,370万円)、税引前利益は636億ドン(約4億4,480万円)とされている。
しかし、2007年度の利益目標は150億ドン(約1億490万円)だったが、9月までの業績には説得力がなく、66億ドン(約4,620万円)程度にしか達しておらず、年間計画が達成できるかどうかについて疑問が持たれていた。
それに関してはVC3は、年末の売上高が常に高くなる、という建設業の特殊事情もあるが、もしものことが起きない限り、計画が達成されないということはない、と説明した。
2年間という短期間で3回に亘り、62億ドンから800億ドン(約5億5,940万円)へ増資を行ってきたVC3の2007年度配当は、17~19%と予定されている。