国内投資家はVIC、MSN、BVHを初めとする複数の大型銘柄が市場を支配していることに対して不満を持っている。また、当該銘柄をVNインデックスの算出から除外すべきとの意見も出ている。10日付ストックスが報じた。
ビンコム不動産[銘柄コード:VIC]、マサンインベストメントグループ[銘柄コード:MSN]、バオベトグループ[銘柄コード:BVH]に共通して言えることは、時価総額が大きいにも関わらず流動性が極めて低いことである。従って、当該銘柄はVNインデックスの算出に悪影響を及ぼし、VNインデックスは株式市場の実態を表していないと批判されている。
MSNの場合、1日の売買高が3000株程度の日もあり、殆どの売買注文も10株だけと極めて少ないものが多いが、連続発注を行うことで株価は大幅に変動し、VNインデックスに大きな影響を及ぼしている。
BVHの場合は、1日当たりの売買高の90%を海外投資家が占めており、VNインデックスに影響を与えている。商いの大部分を占める海外投資家が株価操作を実施しやすい状態にある。
VNインデックスの算出に用いられている銘柄バスケットから当該3銘柄を独立させた場合、当該3銘柄のインデックスはVNインデックスより高い水準になる。6月から9月にかけて、当該3銘柄で構成されたインデックスが1.27%上昇したのに対して、VNインデックスは6.34%下落している。9月~11月の場合は、MSNが42%と極めて大きな上昇を示したことにより、VNインデックスが1.92%下落したのに対して、3銘柄で構成されるインデックスは32.9%の大幅な上昇を示した。
国内投資家はVIC、MSN及びBVHへの資金投入を敬遠する傾向が強いが、3銘柄の動向を基づいてVNインデックスの行方を予想することで、利益を上げることも不可能ではない。