ホーチミン証券取引所(HSX)はこのたび、新指標「インデックス30」の算出を開始することを発表した。運用開始は2011年10月を予定。
インデックス30はホーチミン証券取引所に上場する上位30銘柄から構成される。同証券取引所のグエン・カック・シン社長は、「現在、証券会社や金融機関及び専門家からの意見を聴取している。聴取した意見を踏まえた上で国家証券委員会(SSC)にインデックス30の概要を説明し、運用を開始する」としている。
現在採用されているVNインデックスは、上場銘柄の全発行済株式を用いた時価総額をベースに算出しているため、8割近くの銘柄が下落しても時価総額上位の一部の銘柄が上昇するだけでインデックスもプラスになることがあり、市場の状況を正確に反映しているとは言い難い状況にある。某証券会社が発表したデータによると、バオベトグループ[BVH]、マサンインベストメントグループ[MSN]、ビンコム不動産[VIC]の3銘柄だけでHoSEの時価総額の3割を占めており、当該3銘柄の値動きがVNインデックスに大きな影響を及ぼしている。
これについて多くの専門家が「インデックス30は市場の状況を正確に反映する指標になる」と評価している。