三井住友信託銀行株式会社(東京都千代田区)は、ベトナム投資開発銀行[BID](BIDV)との間で、BIDVの100%子会社であるBIDVファイナンシャル・リーシング・カンパニー(BIDV Financial Leasing Company=BLC)に対して三井住友信託銀行が49%出資し、ベトナムにおけるリース事業を共同で展開することで合意した。21日にベトナム国家銀行(中央銀行)より基本承認を取得し、3~4月頃の合弁事業の開始に向けて準備を進めている。
三井住友信託銀行とBIDVは2013年12月、ベトナムにおける協力関係強化を目的とした業務提携覚書(MOU)を締結し、在ベトナム日系企業に対する銀行業務・金融サービスの提供を行うと共に、今回のリース事業の共同展開をはじめとしたベトナムでの新たな協業機会について検討してきた。
BLCは1998年にベトナムで最初に設立されたリース会社の1つで、BIDVの高いブランド力や顧客基盤を活かして様々な地場企業のファイナンスニーズに対応している。三井住友信託銀行は、子会社の三井住友トラスト・パナソニックファイナンス株式会社(東京都港区)と共に培った日本におけるリースや与信管理のノウハウをBLCに提供することで、BLCのリース事業の更なる成長に貢献していく。
また、三井住友信託銀行および三井住友トラスト・パナソニックファイナンスは、合弁事業を通じてBIDVの顧客基盤を活用したベトナム企業向けリースに加え、在ベトナム日系企業の販売促進に資する販売金融リースやベトナムドン建て設備リースを提供し、日系企業のベトナムにおける事業拡大にも寄与していく計画だ。
なお、合弁事業開始に合わせて、BLCの名称を「BIDV-スミトラスト・リーシング・カンパニー(BIDV-SuMi TRUST Leasing Company=BSL)」へ変更する予定。