FECON鉱産[FCM](FECON Mining、紅河デルタ地方ハナム省)は、同社の株式を総合基礎建設会社のアジアパイルホールディングス株式会社(東京都中央区)のベトナム事業子会社でコンクリートパイルの製造・施工を手掛けるファンブー・インベストメント(Phan Vu Investment=PVI、ホーチミン市)が取得したことで、アジアパイルHDの孫会社となった。
PVIは、2014年10月にファンブー・ハイズオン・コンクリート(Phan Vu Hai Duong Concrete)を子会社化し、ベトナム北部における基礎工事関連事業の本格的展開を進めてきた。FCMの株式を取得することで、今後さらなるマーケットの成長が期待できるベトナム北部での事業拡大を図る。
FCMは、コンクリート杭の生産や鉱産物の開拓、建材販売、建設を手掛けている。これまでFCMとFCMの親会社フェコン[FCN](FECON、ハノイ市)、PVIの3社は、ベトナム北部におけるコンクリート杭の事業協力について検討を進めてきた。
今回PVIは、FCNとの間で株式売買契約を締結し、FCNが所有するFCMの株式2091万株を新たに譲り受け、FCMへの出資比率を51.0%とする。取得価格は2091億VND(約10億円)。これにより、PVIはベトナム北部の生産拠点を増強し、南部に加えて北部においても強固な基礎工事関連事業の体制が整うことになる。