地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンパール[VPL](Vinpearl)はこのほど、同社が展開するホテル・リゾート・娯楽施設を訪れるパッケージツアーの開発で国内航空各社と提携する戦略を発表した。
第一歩として、VPLとベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は年内に、ロシアのモスクワ、ウラジオストク、ノヴォシビルスク、エカテリンブルグの4都市と、南中部沿岸地方カインホア省ニャチャン市および南部メコンデルタ地方キエンザン省フーコック島を結ぶ8路線を就航する。モスクワ~ニャチャン線は週2便で3月12日に運航開始の予定。
VPLが設立する新会社、ビンパール・トラベル・ロシア社(Vinpearl Travel Nga)はモスクワに駐在員事務所を開設し、モスクワ~ニャチャン間のパッケージツアーを提供する。便数は年平均168便、ロシア人利用客数は5万人となる見通し。
このほか、オーストラリア、日本、韓国、中国などにも対象エリアを拡大する方針だ。
これに先立ち、VICは製造部門へ注力することを目的に航空輸送事業からの撤退を発表し、航空会社「ビンパール航空(ビンパールエア=Vinpearl Air)」の活動を停止した。