VPバンク[VPB]の100%子会社であり消費者金融市場でトップシェアを握るFEクレジット(FE Credit)は、米インターネット通販大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)傘下アマゾン・ウェブ・サービス(Amazon Web Services=AWS)のクラウドコンピューティングプラットフォームを活用し、事業運営をクラウド化した。
これにより、FEクレジットはクラウドコンピューティングプラットフォームで全ての事業を運営するベトナム初のノンバンクとなった。
同社はこれまでに、「Finacle Digital Banking」などのソリューションのほか、「$NAP」や「SHIELD」などの消費者ローンや保険商品向けのモバイルアプリを含む、同社の主要ITシステムについて、AWSのプラットフォーム「Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2)」への統合を完了した。
FEクレジットの顧客基盤は2015年の300万人から2020年には、その4倍近い1100万人まで増加した。AWSプラットフォームの活用により、顧客基盤の拡大に対応しつつ事業の効率化を実現し、向こう5年間でITインフラの運用コスト削減を見込んでいる。
なお、VPBは、株式会社三井住友フィナンシャルグループ(SMBCグループ、東京都千代田区)の連結子会社で「プロミス」や「SMBCモビット」を展開するSMBCコンシューマーファイナンス株式会社(東京都中央区)に対して、FEクレジット株49%を売却し、14億USD(約1530億円)を調達する見通し。