新生銀行(東京都中央区)は2日、軍隊銀行[MBB](Military Bank)がカンボジア支店を母体として2022年に設立を予定している商業銀行(以下、新銀行)に対して新生銀行が資本参加するための基本合意書を、MBBとの間で締結した。
新銀行は、MBBカンボジア支店を現地法人形態に転換する形で設立され、新生銀行は新銀行の出資持分のうち49%を上限に資本参加する予定。
新銀行では、MBBカンボジア支店が展開する法人向け金融サービスや住宅ローンなどに加えて、銀行のサービスを受けることができていない、いわゆるUnbanked層向けにオンライン小口無担保ローンなどのデジタル金融サービスを提供することにより、カンボジアにおける金融包摂推進に貢献していく。
新生銀行は、既にベトナムでMBBとの合弁会社であるMB新生ファイナンス(MB Shinsei Finance=Mクレジット=MCredit)を通じ、小口無担保ローンを主としたサービスを展開しており、今回の件はMBBとのASEAN諸国における個人向け小口金融事業の第2号案件となる。
MBBはベトナムとカンボジアの監督官庁の認可などを経て、2022年にカンボジアに新銀行を設立する。その後、新生銀行はカンボジアの監督官庁の認可などを経て、2023年に出資持分の取得を完了する予定。