ベトナム投資開発銀行[BID](BIDV)は、公安省傘下の社会秩序行政管理警察局(C06)と協力し、ICチップ付き身分証明書(IDカード)によるATMサービスをハノイ市および東北部地方クアンニン省の一部地区で試験的に開始した。国内では初の試みとされている。
顧客がATMでIDカードをスキャンすると、ICチップ内のデータがシステムによって読み取られる。ATMで顔と指紋による生体認証を行い、本人確認を完了させ、現金引き出しなど複数のサービスを利用することができる。
IDカードを紛失した場合でも、拾い主にはIDカード所有者が利用する銀行が分からず、生体認証を行うこともできないため、ATMでの取引に関しては、IDカードの方が従来の銀行カードよりも安全性が高いとされる。
BIDを皮切りに、他の商業銀行も同事業に参画する方針を示しており、今後はサービスエリアを順次拡大していき、将来的には全国でサービスを展開する計画。