地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)のファム・ニャット・ブオン会長が出国禁止措置を受けているとの事実無根の噂について、噂を流布したとしてこれまでに10人が警察に特定され、処分を受けることになる見通しだ。
これは、公安省事務局長 兼 報道官のトー・アン・ソー中将が11日に明らかにしたもの。
公安省は、噂を流布した1人であるT・V・H氏(男性・38歳、ハノイ市在住)について、ハノイ市情報通信局に書類を移管し、処分を求めた。H氏は、モバイル無料通話・メッセージアプリ「Zalo(ザロ)」で噂を流布し、ブオン会長やVICの尊厳を損ない、株式市場にもマイナスの影響を及ぼしたとされる。
ハノイ市情報通信局はH氏に対し750万VND(約4万4000円)の罰金処分を科し、同氏は違反を認めた上で11日に罰金を納付した。ほかの7省・市に居住する別の9人も行政処分を科される。
この出来事をめぐり公安省は、厳格に処分すべく引き続き捜査を進めており、国民に対してもデマを流すことのないよう警告している。
なお、国の主要企業のトップらが出国禁止措置を適用されているなどといった内容のデマを流すことは多くの組織・個人に損害をもたらし、経済にも悪影響を及ぼすため、度合いによって行政処分、または刑事処分を科される可能性があるという。