地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)子会社のビンESエネルギーソリューションズ(VinES=ビンES)は13日、地場カビコベトナム(Cavico Vietnam)傘下のカビコラオ採鉱(Cavico Lao Mining)との間で、電気自動車(EV)の電池用ニッケルの供給に関する協力覚書(MOU)を締結した。
覚書によると、カビコラオ採鉱はビンESに対して、最短で5年間にわたりニッケルを供給し、長期的な供給を確保する。
カビコラオ採鉱はラオスで面積80km2のニッケル鉱山を採掘しており、2022~2042年のニッケル生産量は40万tとなる見込み。
なお、カビコベトナムは銘柄コード「CAVO」で米国のナスダック(NASDAQ)に上場していたが、2010年財務諸表の提出が遅れたため、2011年に上場廃止となった。
一方、ビンESは今年11月半ば、中国のリチウムイオン電池製造大手である国軒高科(Gotion High-Tech)子会社のGotionとの合弁により、北中部地方ハティン省のブンアン経済区内でEV車用バッテリー工場の建設に着手した。同工場はLFP電池(リン酸鉄リチウムイオン電池)を製造し、年産能力は5GWHとなる。
また同社は近く、同じくブンアン経済区内で別のバッテリー工場(年産能力:バッテリーパック10万個)を稼働する。