公安省環境犯罪防止警察局(C05)は、ファーライ火力発電[PPC](Pha Lai Thermal Power)に対し、二酸化硫黄(SO2)や窒素酸化物(NOx)などの環境基準を満たさない排ガス・粉じんを放出していたとして、39億2500万VND(約2350万円)の罰金処分と12か月の運転停止処分を科すことを決定した。
PPCは、北部紅河デルタ地方ハイズオン省で大規模火力発電所2か所を運営している。1986年に完成した第1ファーライ発電所は出力440MW、2006年に完成した第2ファーライ発電所は出力600MW。両発電所は共に基準を満たさない排ガスを放出していたことが確認された。
PPCは既に罰金を納付した。運転停止処分の適用期間などについては資源環境省から公式な決定を受けていないため、同社は運転を続けている。
PPCの火力発電所2か所が実際に運転を停止すれば、北部の電力供給に大きく影響するため、関連当局は運転停止による影響を評価することになっている。
なお、PPCは環境基準を満たすべく、機械設備を刷新するなどして問題解決に努めている。