地場CMC技術グループ[CMG](CMC Corporation)はこのほど、韓国法人のCMCコリア(CMC Korea)の事務所を開設した。
CMCコリアの事務所は、韓国の老舗企業の事務所や大手金融機関の本部が集まるソウル市の中(チュン)区に立つオフィスビル「シグネチャー・タワー」内にある。
同社による韓国進出は、自動車や金融などのデジタルトランスフォーメーション(DX)分野における市場拡大戦略の一環になるという。このほか、人工知能(AI)やクラウド、セキュリティ事業の強化も進める見通しだ。CMGのグエン・チュン・チン会長は「豊富な人材を有するベトナム企業として、IT人材が不足する韓国に高品質サービスを適切な価格で提供する」と説明している。
また、CMGは市場拡大に向け、韓国のソフトウェア開発企業のRサポート(Support)、システム半導体のファウンドリー(半導体の受託製造)・設計を行う韓国のコアシア・セミ(CoAsia Semi)などと覚書(MOU)を締結した。
CMGはこれまで、SKグループやLGグループをはじめとしたベトナムに進出する韓国企業に対し、ITインフラ構築サービスなどを提供してきた。特に持ち分30%を保有する最大株主で、IT関連事業を手掛ける韓国のサムスンSDS(Samsung SDS)とは関係が深く、サムスンSDSによる物流システムの運用など、多数のプロジェクトを推進している。