東南部地方ビンズオン省人民委員会傘下の工業団地開発大手ベカメックスIDC[BCM](Becamex IDC)は18日、ベトナム・シンガポール工業団地(VSIP)およびシンガポール国立大学(NUS)との間で、包括的・戦略的事業提携に関する覚書(MOU)を締結した。
3者間の協力は、同省のデジタル・トランスフォーメーション(DX)や人材育成を促進するだけでなく、電子や半導体・ICチップ、情報技術(IT)、人工知能(AI)、健康科学など、次代のベトナムの発展をけん引する戦略的分野のイノベーション促進にも寄与すると期待されている。
協力の一環として、ビンズオン省に共用の研究開発インフラが整備され、ベトナムの主要大学とも協力していく。VSIPはBCMとシンガポールのセムコープ(SembCorp)との合弁会社。また、NUSはシンガポールトップクラスの名門大学として知られる。
なお、科学技術、イノベーション、研究開発の中心地となることを目指しているビンズオン省は、これら目標達成に向けて、科学技術センターやビジネスパーク、情報技術パーク、物流センターなどのエコシステム開発に注力している。