ベトナム空港社[ACV](Airports Corporation Of Vietnam)は4月19日、4月30日の南部解放・南北統一50周年の記念日に合わせて、ホーチミン市タンソンニャット国際空港の第3旅客ターミナル(T3)を開業する。
正式開業に先立ち、17日午前5時55分、T3を使用した実際の運航を行う初便となるベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)のVN1286便が、乗客105人を乗せて東北部地方クアンニン省バンドン国際空港に向けて出発した。
4月末までに、東南部地方バリア・ブンタウ省コンダオ島、南部メコンデルタ地方カマウ省、南部メコンデルタ地方キエンザン省ラックザー市を発着する路線を除くHVNのすべての国内線がT3に移管される見通しだ。
格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)も、近く国内線の発着をすべてT3に変更する方針だ。
一方、HVN傘下ベトナムエアサービス社(VASCO)、地場不動産デベロッパー大手FLCグループ[FLC](FLC Group)傘下バンブー航空(Bamboo Airways)、大手旅行会社ベトラベル[VTR](Vietravel)傘下ベトラベル・エアラインズ(Vietravel Airlines)、HVN傘下パシフィック航空(Pacific Airlines)は、引き続きT1を使用する。
T3は国内線専用の旅客ターミナル。投資総額は11兆VND(約600億円)で、年間旅客処理能力は2000万人となっている。既存の第1旅客ターミナル(T1)の混雑緩和に寄与するとともに、タンソンニャット国際空港の年間旅客処理能力を最大5000万人まで引き上げる。