ベトナムの産業用ロボット市場は近年、急成長しており、2017年には世界7位の規模となった。これには人件費などコスト削減に向けて製造工場のスマートファクトリー化を進めていることが背景にある。
現在、国内のロボット市場には、6社のサプライヤーが存在しているが、その殆どが外資系だ。産業ロボットは、自動車や食品、飲料、消費財、金属などさまざまな産業で導入されている。ただし、産業ロボットの導入コストはまだかなり高いため、中規模以上の企業しか導入していない状況だ。
世界のスマートファクトリー市場の規模は、2018年の750億USD(約8.1兆円)から2025年には1550億USD(約16.7兆円)余りに拡大すると予想されている。これはベトナムの産業ロボット市場の成長を促す材料になると考えられている。