2019年の家電小売市場は、大手企業の規模縮小や閉鎖と対照的に、テーゾイジードン投資[MWG](Mobile World Investment Corporation)の運営する家電販売店チェーン「ディエンマイサイン(Dien may XANH、グリーン家電)」が大躍進した。
「ディエンマイサイン」はこのほど、東北部地方クアンニン省に1000店舗目をオープンしたばかり。店舗網は2015年の30店舗から33倍に激増し、市場シェアも8%から40%へと膨らんでいる。
この家電チェーンの売上高は年平均で+30%超伸びており、今年は25億USD(約2750億円)近くに達する見込み。年内に海外へ進出し、カンボジアに1店舗目を開店する計画だ。
一方、ビングループ[VIC](Vingroup)は先般、電子機器・家電小売チェーン「ビンプロ(Vinpro)」を解散すると発表した。2018年末に買収した携帯小売大手ビエントンA(Vienthong A)を統合した後の店舗数は合わせて242店舗。閉鎖により小売事業から手を引き、製造部門に集中するのが狙いだ。
その他の家電量販店大手は、グエンキム(Nguyen Kim)が70店舗、ディエンマイ・チョロン(Dien may Cho Lon)が71店舗の規模となっている。