ベトナムバイクメーカー協会(VAMM)の発表によると、2022年1~3月期におけるVAMM加盟5社のバイク販売台数は前期比▲0.39%減、前年同期比+7.43%増の75万3571台だった。
VAMMの加盟5社は、◇ホンダベトナム(HVN)、◇ピアジオ・ベトナム(Piaggio Vietnam)、◇ベトナムスズキ(Vietnam Suzuki)、◇三陽工業(SYM)ベトナム、◇ヤマハモーターベトナム(YMVN)。VAMMのデータは輸出台数を含まない国内市場での販売台数となる。
専門家によると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で長期間にわたり販売台数が減少した後、二輪車市場は回復しつつあるものの、長期的にはそれほど有望ではないと見られている。
これは、ここ2年間に予測されてきた市場の飽和状態に加え、国内の消費者が入手しやすい価格になった四輪車の購入に切り替えていることが背景にある。さらに、ガソリンで走る車両から電気で走る車両への転換傾向も要因の1つとなっている。
このほか、世界の二輪車・四輪車市場と同じく、ベトナムのメーカーも部品などの供給の途絶や輸送コストの高騰など、販売価格に影響する困難に直面している。こうした中、直近では、ベトナムのバイク市場のシェアの約8割を握っているホンダベトナムがほとんどのモデルの販売価格を引き上げた。