ベトナム不動産仲介協会(VARS)が発表した不動産市場に関する最新レポートによると、ハノイ市の新築分譲マンションの販売価格は上昇しており、供給不足により今後もこの傾向が続くと予想されている。
VARSのグエン・バン・ディン会長は、実需は非常に旺盛だが、買い手の所得に対して販売価格が高すぎるため、取引は低迷しているとコメントした。一方、金利上昇や融資引き締めの影響により、投機的な需要も限られているという。
2022年における不動産開発業者による1m2当たりの平均販売価格は、前年比+10~15%上昇の5000万VND(約27万6000円)となった。
なお、英系総合不動産サービス会社のサヴィルズ・ベトナム(Savills Vietnam)によると、2023年におけるハノイ市の新規供給戸数は1万5800戸となる見通しで、新規案件19件と既存案件2件(新規発売)が含まれる。このうち、ホアンマイ区とナムトゥーリエム区、ザーラム郡が全体の57%を占める見通し。