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中央銀行、公定レート変動幅±2%へ拡大―実質切り下げ 完全無料ニュース

[2015/08/12 12:44 JST更新]

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>> 中央銀行、公定レート▲1%切り下げ―許容変動幅も±3%へ拡大



(C)Vietstock 写真の拡大

ベトナム国家銀行(中央銀行)は、12日より対ドル銀行間為替レート(公定レート)の変動幅を±1.0%から±2%へと拡大したと発表した。中央銀行は先月末、通貨VNDの切り下げについて既に到達している目標の▲2.0%以内を堅持する方針を強調しているが、今回の変動幅拡大により、実質的な切り下げに踏み切ったことになる。

現在の公定レートは、1ドル2万1673VND。±2%への変動幅拡大を受け、商業銀行が提示できる対ドル為替レートの範囲は、1ドル2万1240VND~2万2106VNDになる。

年初から世界経済の状況は、各国際機関の予想を超えて大きく変動している。原油価格がこの数年で最も低い水準へと下落していることに加え、欧州の景気後退、ギリシャ財政危機によりドルが米連邦準備制度(FED)の予想を超えて上昇している。これを受け、ベトナム中央銀行は年初に掲げた為替レート安定化政策を堅持するための苦肉の策として、為替レート変動幅拡大を打ち出したと見られている。

これに先立ち、中国中央銀行が前日11日に中国元(CNY)の対ドル為替レートを実質▲2%近く切り下げたことで、アジア各国通貨が下落した。ベトナムにとって中国は主要貿易相手国の一つであるため、中国の為替レート切り下げがベトナム経済へ与える影響は大きいと見て、ベトナム中銀は今回の変動幅拡大に踏み切った。これにより、ベトナムの為替レートをより弾力的にし、ベトナム製品の国際競争力を確保するのが狙いだ。


  
  
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