ベトナム国家銀行(中央銀行)は2月28日、同日の対USD銀行間為替レート(中銀公定レート)を、前日の1USD=2万2908VNDから7VNDドン安に調整し、1USD=2万2915VNDとした。
これにより、過去最安値を更新した。公定レートの許容変動幅は±3.0%となるため、現在商業銀行が提示できる為替レートは1USD=2万2228VND~2万3602VNDの範囲となる。
中央銀行は2016年1月、公定レートの新しい算定基準を導入した。公定レートは頻繁に調整され、時期により毎日調整される。投機筋にとってはリスクが増え、ドル保有心理縮小に繋がり、長期的な為替レートの安定に寄与している。
公定レートは過去最安値となっているものの、今回の公定レート切り下げは普通の動きと捉えられている。各商業銀行が提示する為替レートは安定しており、1USD=2万3140VND~2万3250VNDの範囲で推移している。
なお、非公式為替マーケット(闇市場)でのUSD買値は1USD=2万3190VND、売値は1USD=2万3205VNDで、前日からそれぞれ▲10VND、▲15VNDのドン高となった。