英スタンダードチャータード銀行(Standard Chartered Bank)はこのほど、2021年7~9月に減速したベトナムの国内総生産(GDP)成長率が10~12月に回復し、+5.5%に達するとの予想を示した。
同行によると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の第4波により年末までベトナムへの投資流入が減少するほか、観光分野も悪影響を受けるが、世界貿易の改善がベトナムの輸出入活動を促す見込みだ。
同行のエコノミストであるティム・リーラハファン(Tim Leelahaphan)氏は、アジアや世界の諸国と同様にベトナムの経済も新型コロナの影響を受けているものの、ベトナムの中長期的成長見通しは楽観的だとしている。
これに先立ち、同行はベトナムの2021年のGDP成長率予想を+6.5%から+4.7%へ、2022年のGDP成長率予想を+7.3%から+7.0%へと引き下げた。