アジア開発銀行(ADB)は先般発表したレポートの中で、ベトナムの2022年における国内総生産(GDP)成長率予想を+6.5%で据え置いた。このうち、工業が+9.5%、サービス業が+5.5%、農業が+3.5%となる見込み。
2023年のGDP成長率は+6.7%に改善すると予想されている。新型コロナウイルスワクチンの接種率の上昇や貿易活動の強化、財務・金融緩和政策が経済成長を促す見通し。
経済回復と石油価格の変動を背景として、ADBはベトナムのインフレ上昇率を2022年は+3.8%、2023年には+4%に上昇すると予想している。
このほか、ADBはベトナムの経済回復を妨げる短期的なリスクを挙げた。これには、新型コロナ感染者数の増加、ロシアとウクライナの戦争による影響を受けた世界経済の回復鈍化、石油の価格高騰に伴うインフレ圧力などが含まれる。