ベトナム国家銀行(中央銀行)の指示のもと、国営4大商業銀行を含む商業銀行各行は6日から定期預金金利を一斉に引き下げる。これにより貸付金利の引き下げを実現し、企業や個人らの資金調達コストを抑え、経済振興につなげるのが狙い。
◇ベトナム投資開発銀行[BID](BIDV)、◇ヴィエティンバンク[CTG](Vietinbank)、◇ベトコムバンク[VCB](Vietcombank)、◇ベトナム農業農村開発銀行(アグリバンク=Agribank)の国営4大商業銀行は、期間6~12か月の定期預金について、金利を年▲0.2%pt引き下げる。
他の商業銀行も同期間の定期預金について、金利を年▲0.5%pt引き下げる。
ベトナム銀行協会(VNBA)のグエン・クオック・フン会頭が語ったところによると、これは中央銀行が先般開催した会合で指導し、商業銀行各行が応じたもの。
商業銀行が提示している定期預金金利は最高で年8.7~9.5%となっており、期間12か月以上の預金に適用。
年9.5%の預金金利を提示している銀行としては、◇バオベト銀行(Bao Viet Bank)、◇キエンロンバンク[KLB](Kien Long Bank)、◇PVコムバンク(PVcombank)、◇ナムアバンク[NAB](Nam A Bank)、◇サイゴン商業銀行(SCB)などの一部民間商業銀行が挙げられる。
一方、国営4大商業銀行が提示している最高の預金金利は年7.4%と比較的低い水準となっている。