鉄鋼、産機・インフラ、食糧、繊維その他の商品の販売および輸出入業を手掛ける日鉄物産株式会社(東京都中央区)は、建設資材メーカーで工業団地開発大手のビグラセラ[VGC](Viglacera)傘下のビグラセラ不動産(Viglacera Real Estate)との間で、工業団地の販売代理店契約を締結した。
日鉄物産は2017年より東南部地方バリア・ブンタウ省の第3フーミー特別工業団地の販売代理店として事業を展開してきたが、顧客から北部の工業団地のニーズが高まっていることを受け、北部で13か所、中部で2か所の工業団地を展開するビグラセラ不動産との提携を決定した。
ビグラセラ不動産はベトナム北部と中部で約4500haの工業団地を開発しており、既に28社の日系企業が入居している。日系企業への営業強化を図るビグラセラ不動産と、ベトナム全土での工業団地事業の拡大を目指す日鉄物産の意向が一致し、今回の工業団地販売代理店契約の締結に至った。
今後、日鉄物産はベトナム、タイ、メキシコなどで培った豊富な工業団地事業の経験を生かし、ベトナム各地での事業拡大を図るとともに、ビグラセラ不動産との協業を通じて、将来的には工業団地内のインフラ開発事業にも積極的に取り組んでいく。