ベトナム航空局(CAAV)によると、2025年1~3月期の航空各社の旅客輸送量は前年同期比+9.2%増の約2070万人となった。内訳は、国内線が同+5.4%増の約900万人、国際線が同+12.3%増の約1170万人で、いずれも前年同期を上回った。
同期の航空貨物輸送量は同+12.4%増の32万9000tで、うち国内線が同+2.8%増の約6万t、国際線が同+14.8%増の26万9000tだった。
また、テト(旧正月)の繁忙期にあたる1月14日から2月12日までの期間中は、旅客輸送量が約730万人に達し、前年同期比で+11.7%増加した。ベトナムの航空会社が機材不足の状況に直面する中での伸びは、需要の高さを裏付けるものとなった。
主要空港の動きも活発で、ハノイ市のノイバイ国際空港、南中部沿岸地方ダナン市のダナン国際空港、ホーチミン市のタンソンニャット国際空港では、旅客・貨物の取扱量や発着便数が一時的に2桁成長を記録した。中でもタンソンニャット国際空港では、1日に過去最多となる1000便超を処理した。
CAAVのホー・ミン・タン副局長は、「1~3月期の航空輸送市場は完全に回復し、新型コロナ以前の2019年と比べても成長を遂げた。国際線は+11%、国内線は+5.8%の増加となった」と述べた。