地場コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(VinFast)は、2月28日をもってEVおよび電動バイクのバッテリーレンタル制度の新規受け付けを終了すると発表した。
これは、市場の動向に対応したもの。ビンファスト製EVに搭載されるバッテリーの品質が証明され、さらに10年間の保証が提供される中、バッテリーのレンタルを選択する顧客が急減し、一方でバッテリーを購入する顧客が急増していることが背景にあるという。
現在バッテリーをレンタル契約している顧客は、引き続きレンタルを継続するか、優遇価格でバッテリーを購入することが可能となる。
また、同社はEVとバッテリーを所有する顧客向けに、バッテリー充電無料キャンペーンを2027年12月31日まで6か月間延長する。一方、電動バイクに関しては、全国の正規ディーラーにバッテリー充電ボックスを設置し、1年間の無料充電サービスを提供する予定だ。
ビンファストによると、バッテリーレンタル制度はEV普及の初期に重要な役割を果たした。2024年にはEV9万7399台、電動バイク・電動自転車7万0977台を納車し、ベトナム市場におけるEVメーカーのトップシェアを確立した。
同社は2025年に納車台数を前年比2倍に増やすことを目標に掲げ、国内外のEV市場における地位をさらに強化していく方針だ。