ベトナム高速道路開発投資総公社(VEC)が発表した2022年業績(速報)によると、同年の売上高は5兆3610億VND(約300億円)で、このうち高速道路の通行料金徴収による売上高は前年比+36%増の4兆4430億VND(約248億円)へと大幅に増加した。
VECは、◇カウゼー~ニンビン間高速道路、◇ノイバイ~ラオカイ間高速道路、◇ダナン~クアンガイ間高速道路、◇ホーチミン~ロンタイン~ザウザイ間高速道路の高速道路4本を運営している。さらに、ベンルック~ロンタイン間高速道路が建設中だ。
2022年に同4本の高速道路を利用した車両の台数は合わせて5300万台以上と推定され、前年比+41%増と大幅に増加した。
VECは事業を効率化し、料金所での交通渋滞を解決すべく、2022年8月1日から管轄する高速道路4本でノンストップ自動料金収受システム(Electronic Toll Collection System=ETC)による通行料金徴収を開始した。
また、VECは同年、大手国営企業における国の資金を管理する「企業における国家資本管理委員会(CMSC、通称:スーパー委員会)」と交通運輸省に対し、◇カウゼー~ニンビン間高速道路、◇ノイバイ~ラオカイ間高速道路、◇ホーチミン~ロンタイン~ザウザイ間高速道路の高速道路3本の拡張を提案した。
なお、同社は2023年中にベンルック~ロンタイン間高速道路の一部区間を開通する。2025年までに全区間の開通を目指す。