地場系豆乳最大手クアンガイ製糖[QNS](Quang Ngai Sugar)傘下のベトナム豆乳社(ビナソイ=Vinasoy)が製造する豆乳「ファミカルシウム豆乳(Fami Calcium Soymilk)」の200mlパックから大腸菌群(Coliforms)が検出されたとして日本で回収が命じられたとの報道について、ビナソイは「製造番号を調べて工場に保管されている製品からサンプルを採取し、検疫所に検査を依頼した。検査の結果、大腸菌群は検出されなかった」と発表した。
ビナソイがこれに先立ち社内で検査した際も、異常は見つからなかった。同社はより客観的な第三者の検査結果を得るべく、外部の検疫所であるベトナム保健省傘下の国家食品安全衛生研究所(NIFC)に検査を依頼した。
日本のNHKは3月28日、千葉県千葉市にある企業が輸入した「ファミカルシウム豆乳」の200mlパックから大腸菌群が検出されたため、千葉市が同社に対し、問題の商品25箱分の回収と破棄を命じたと報じた。
ビナソイは今回のクレームについて、「豆乳25箱分の大腸菌群感染は、輸送・流通中に発生した単一の事象」と主張した。
なお、ビナソイの製品は現在、日本、韓国、米国、カナダを含む世界10か国・地域に輸出されている。日本市場へは3年以上前に進出を果たした。