地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)は紅河デルタ地方ハイフォン市で6日、スポーツ用多目的車(SUV)「Lux SA2.0」の第一号車のお披露目式典を開催した。同車種は、ビンファストが完成させた初の国産ブランド車となった。
同社は昨年10月にフランスの首都パリで開催された「パリ・モーターショー(Paris Motorshow)」で、セダン型「Lux A2.0」とSUV型「Lux SA2.0」の2車種を出展。その後は、ハイフォン市ディンブー・カットハイ経済区にあるビンファストの自動車コンプレックスで各種ロボットによる自動生産ラインの試運転を続けてきたが、自動車業界参入の発表から18か月で、ついに最初の製品を完成させた。
式典に出席した同社のレ・ティ・トゥ・トゥイ会長は、「Lux SA2.0の製品第1号が完成したことで、基本的な生産ラインが完成し、量産に向けた準備が整った。」と話した。同生産ラインで今後、試験的に製造する車両は、欧州の厳しい基準を満たすべく、オーストラリアや韓国などで品質を検査するという。
なお、同社は4-6月期中に小型車「ファディル(Fadil)」を、7-9月期中に「Lux SA2.0」と「Lux A2.0」をそれぞれ購入者へ引き渡す予定だ。