地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)は、紅河デルタ地方ハイフォン市にあるディンブー・カットハイ経済区で建設中の自動車生産コンプレックスを6月中に稼動開始させる方針を明らかにした。当初の計画よりも3か月早い稼働開始となる。
前倒しでの稼働開始が実現すれば、工場の建設から設置、試運転、稼動に至る工期が21か月に短縮される。これはビンファストのような自動車業界の新参者にとって、驚異的なスピードと言える。
同社は3月末に、自社ブランドの5人乗りセダン「LUX A2.0」と7人乗りスポーツ用多目的車(SUV)「LUX SA2.0」の品質検査のため、両車種の海外への空輸を開始した。ヨーロッパ、アジア、オーストラリア、アフリカの14か国に運ばれて厳しい検査を受け、ポジティブな評価を得ているとのこと。
計画では、4-6月期中に小型車「ファディル(Fadil)」を、7-9月期中にLux SA2.0とLux A2.0をそれぞれ購入者へ引き渡す予定だ。