携帯電話小売・家電小売最大手のテーゾイジードン投資[MWG](Mobile World Investment)の2019年1-3月期業績(速報)は、売上高が前年同期比+10%増の25兆0170億VND(約1220億円)、税引後利益が同+29%増の1兆0410億VND(約51億円)と増収増益だった。
各部門の売上高構成比率は、◇家電販売店チェーン「ディエンマイサイン(Dien may XANH、グリーン家電)」:58%、◇携帯端末販売店チェーン「thegioididong.com」:35%、◇食品販売チェーン「バックホアサイン(Bach hoa XANH、グリーン百貨)」:7%だった。
3月末時点における店舗数は2266店舗(携帯端末販売店1023店舗、家電販売店774舗、食品販売店469店舗)となった。
携帯電話と家電製品の2事業の成長が鈍化していることを背景に、売上高の増加策として「ショップインショップ(shop in shop)」の戦略を取っている。これにより、家電販売店内で鍋やフライパン、ざるなどのキッチン用品を、携帯端末販売店内で腕時計をそれぞれ新たに販売している。
腕時計の販売拠点は2か所程度で売上高もまだわずかだが、キッチン用品による売上高は早くも1兆7000億VND(約83億円)に達しており、売上高全体の7%を占め、成長に大きく寄与した。
なお、オンライン販売による売上高は、前年同期比+67%増の4兆6500億VND(約227億円)と大幅な増収で、売上高全体の19%に貢献し、成長を牽引した。