地場系コングロマリット(複合企業)のビングループ[VIC](Vingroup)は、今後10年間で国内トップクラスのテクノロジー企業になることを目指している。
VICは日本や韓国、イスラエル、米国、中国、ロシア、ドイツなどの技術革新が進んだ国々でグローバルなビンテック(VinTech)技術開発研究ネットワークを構築する計画だ。科学技術移転のために世界の大手企業と協力するほか、自社での新技術の研究開発にも注力し、これを自社製品に導入する。
子会社のビンスマート(VinSmart)は現在、自社開発した「Vスマート(Vsmart)」ブランドのスマートフォン4機種を販売しており、年内にさらに12機種を発表する予定だ。同社は年産能力1億台のスマートフォン工場建設に向けた準備を進めている。
スマートフォンのほか、タブレット端末やエアコン、テレビ、冷蔵庫、IoT(モノのインターネット)デバイス、カメラの製造に向けた研究も行っている。
このほか、コンピュータイメージング技術(コンピュータビジョン)と自然言語処理技術を組み合わせて人工知能技術(AI)を適用するアプリ「ドクターアシスタント(tro ly bac si)」を開発する。これにより、病院での誤診を最小限に抑えることを図る。成功すれば、VICは人道的目的のため、このアプリを全国のすべての病院に対して無料で提供する。