ベトナム空港社[ACV](Airports Corporation Of Vietnam)は交通運輸省に対して、西北部地方ソンラ省におけるナーサン空港建設計画案の予備事業化調査(プレFS)報告書を提出し、審査を要請した。
ナーサン空港はソンラ市から南に約20kmの国道6号線沿いに立地する。1950年代に建設されたが、老朽化により2004年に閉鎖された。
同計画案では、跡地に新空港を建設し、エアバスA320型機およびA321型機の離着陸を可能とする幅45m、全長2600mの滑走路や、誘導路、駐機場、ナビゲーションシステム、気象システム、面積8365m2の旅客ターミナルを整備する。
新空港の年間旅客処理能力は100万人、投資総額は2兆2950億VND(約106億円)、建設期間は37か月の見込み。国道6号線から同空港までを結ぶ道路も新たに整備される見通しだ。
ACVはファイナンススキームについて、◇ACVによる投資、◇ACVとソンラ省当局による共同投資、◇官民パートナーシップ方式(PPP方式)による投資、の3つの方法を提案しているが、ACVによる投資の実現可能性が最も高いと主張している。