グエン・スアン・フック首相はこのほど、北部紅河デルタ地方ハイフォン市ディンブー・カットハイ(Dinh Vu - Cat Hai)経済区に新コンテナターミナルを新たに整備する計画案を原則承認した。
計画案によると、同市に本拠を置く国営系港湾運営大手ハイフォン港[PHP](Hai Phong Port)は、同経済区内のラックフエン(Lach Huyen)港湾地区に埠頭2本(通称:第3埠頭・第4埠頭)を有する新コンテナターミナルを建設する。
第3埠頭と第4埠頭はいずれも全長375mで、積載量10万tのコンテナ船の接岸が可能。はしけ用の埠頭1本も整備する。同事業は2020年から2025年までの5年間にわたって実施し、2022年に1本目の埠頭を開業する。投資総額は7兆VND(約330億円)の見込み。
ラックフエン港湾地区では2018年5月に、タンカンサイゴン(サイゴンニューポート)総公社が51%、商船三井(東京都港区)が17.5%、台湾のワンハイラインズ(Wan Hai Lines)が16.5%、伊藤忠商事(東京都港区)が15.0%を出資して設立した合弁企業のハイフォン・インターナショナル・コンテナ・ターミナル(Haiphong International Container Terminal=HICT)が埠頭2本(通称:第1埠頭・第2埠頭)を有するコンテナターミナルを開業した。
ベトナム政府はこれらの埠頭4本を含め、この港湾地区で計25本の埠頭の整備を計画している。