ベトナム現地から生の情報を毎日発信！
ベトナム企業、経済ニュースの「ベトナム株・経済情報」

• 会員登録
• HOME
• ホーチミン証取株価
• ハノイ証取株価
• UPCoM株価
• 株カレンダー
• ベトナム基本データ
• 経済チャート
• 企業情報
• 格付け一覧
• マイページ

  中国・湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が世界各国で急速に拡大し、航空需要が急減していることを受け、ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)はこのほど、上級管理職の給与を▲40％削減すると発表した。

  ズオン・チー・タイン社長は、「取締役会メンバーをはじめとした要職の給与を▲40％、中間管理職以下も▲30％～▲20％削減する。一般社員については給与削減しないが、給与支払いを抑えるために交代で休暇をとらせる方針だ」と述べた。

  HVNはこれに先立ち、新型コロナウイルスの影響で航空需要が低迷していることを理由に、複数の余剰機材をリースに出すことを発表した。しかし、欧州でのリース先が見つかり、10機のリース契約交渉が大詰めとなった段階で、欧州でも新型コロナウイルスの流行が拡大したため、計画がとん挫してしまった。HVNは現在、航空機約100機を保有しており、このうち40機が余剰している。

  中国と韓国は、HVNにとって最も重要な市場だが、新型コロナウイルスが両国で大流行して、航空需要が急減していることから、同社は既にベトナム～中国の全路線を一時停止しており、3月5日からはベトナム～韓国の全路線の運航についても一時停止とすることを決定。

  またベトナム国内では、テト(旧正月)明けから続く長い休校措置の影響で、夏休みが短縮される可能性が高く、本来なら繁忙期であるはずの夏の航空需要も期待薄。航空業界にとっては、厳しい一年になりそうだ。