企業における国家資本管理委員会(CMSC、通称:スーパー委員会)はこのほど、同委員会が管轄する国営グループ・総公社19社の経営に対する新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響について、最新の状況をグエン・スアン・フック首相に報告した。
それによると、2020年1-3月期の19社の売上高は前年同期を計27兆3760億VND(約1290億円)下回った。このうち7社は赤字に陥り、計上額は計3兆7280億VND(約175億円)に上った。特にベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は影響を大きく受けて2兆3820億VND(約112億円)の赤字となった。
今後、新型コロナウイルス感染症の収束までの期間が長引き、国際原油価格の低迷が続いた場合、19社の今年通年の売上高は目標を計279兆7670億VND(約1兆3100億円)下回り、このうち8社は赤字額が計26兆3240億VND(約1240億円)に膨らむと予想されている。
CMSCは、経営が困難な企業に対する税や金融面での支援策が必要だとし、特にベトナム航空は事業を維持するために12兆VND(約563億円)の支援が急務だとしている。