縫製大手の第10縫製[M10](Garco 10)はこのほど、医療用マスクの生産を開始し、海外企業から5200万USD(約57億円)相当の輸出契約を受注した。
これにより、M10は医療用マスク4億枚を輸出する。今回の輸出額はM10の2020年売上高の約30%を占める。
このほか、同社は米国の企業から2000万枚、ドイツの企業から200万枚の布マスクの輸出注文も受けている。
しかし、タン・ドゥック・ベト社長によると、同社は政府の医療用マスクに関する輸出制限により、困難にも直面している。政府は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大の影響で、医療用マスクの生産量の75%を国内用とし、残る25%のみについて輸出を許可している。
一方、3月末時点における布マスクの販売量は5700万枚に達した。原材料を補充したことで、各種マスク1億枚を生産することが可能となっている。