交通運輸省傘下のベトナム航空局によると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、2020年1-3月期における国内航空会社5社の運航便数は前年同期比▲3663便減の7万7530便となった。
ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)の運航便は同▲6185減の2万7332便。HVN傘下の格安航空会社(LCC)ジェットスター・パシフィック(Jetstar Pacific Airways=JPA)は同▲1802便減、ベトナムエアサービス社(VASCO)も同▲542便減だった。
ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)の運航便は同▲4155便減の2万9491便。
一方、地場不動産会社FLCグループ[FLC](FLC Group)傘下のバンブー航空(Bamboo Airways)の運航便は前年同期の2024便から1万1045便へと急増した。理由として、バンブー航空は2019年1月半ばに運航を開始し、機材数が同年1-3月期はまだ少なかったが、今年に入って20~30機に拡大したことがある。
一方、5社の欠航便数は前年同期比+58%増の205便で、このうちHVNが144便で最多。続いて、ベトナムエアサービス社、VJC、バンブー航空の順だった。
業界全体の平均定時運航率は88.2%で、中でもバンブー航空が95.4%と最も高かった。ベトナムエアサービス社が93.5%、HVNが91.4%、VJCが83.3%、JPAが83.2%と続いた。